アルトリコーダーを吹くには [音楽の基本]
小学校のソプラノリコーダーと違って中学校の音楽の授業で使う縦笛はアルトリコーダーです。ソプラノリコーダーよりも一回り大きく長いので、小柄な人はまだ指が届きにくいかもしれません。
特に右手小指でふさぐ穴はやっかいです。下のジョイント部分を少し回転させて小指の腹の位置に穴がちょうど来るように調節しましょう。
多少は吹き込む息の量を調節して音を出してみます。低い音は口の中を広げ気味にして息の流れの勢いを弱めにして音を出すようにします。
それから低音の場合はタンギング(息を止めたり出したりすること)をトゥ、トゥ(あるいはローロー)、高音の場合はチーチー(リーリー)という感じで出してみて、自分できれいな音が出る感じをつかみます。
どちらにしても口先だけでなく、腹式呼吸でしっかり息を出して音にします。練習を繰り返すとそれだけきれいな音をうまく出せるようになります。
なにはともあれ練習あるのみ。音を聞きながら何度も練習すると手も上手く穴を押さえられてきれいな音が出るようになってきます。
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シューベルトについて [音楽の基本]
シューベルトはどんな作曲家でしょうか。
シューベルトは、オーストリアで1797年に生まれました。18世紀から19世紀はじめの代表的な作曲家の一人です。
オーストリアを代表する作曲家でもあります。ベートーヴェンよりも27年後に生まれました。
ベートーヴェンと同じ時代に活躍したといえます。ただし、ベートヴェンの後を追うように、その翌年にわずか31歳で亡くなってしまいます。
シューベルトはロマン派の作曲家です。バッハを「音楽の父」と呼ぶように、ベートーヴェンは「楽聖」と呼ばれています。
歌曲をつくるのに長けたシューベルトは、「歌曲の王」と呼ばれました。教科書で紹介する「魔王」も彼の歌曲のうちのひとつです。
彼の歌曲は「魔王」のほかに「野ばら」、「菩提樹(ぼだいじゅ)」、交響曲第7番「未完成」、ピアノ五重奏曲「ます」など多くの有名な曲があります。その他にも数多くの名曲を残しています。
リコーダーについて [音楽の基本]
中学校では小学校のソプラノリコーダーからアルトリコーダーに変わります。まだ成長途上で、低い音の穴を指でふさぐことが難しい人もいるかもしれません。工夫すれば何とか低音をきれいに出せるようになります。
リコーダーは澄んだ美しい音を出すことのできる楽器です。バロックの時代のバッハをはじめとする作曲家により作られた曲が、長く親しまれて現代でも演奏されています。
リコーダーは演奏の方法によって、いろいろな表現を行うことができます。
レガート(音を滑らかにつなげて演奏する方法)や速くめまぐるしく変わる音、鋭い音などさまざまです。
こうした思い通りの音色が出せるように、自分で基本的な指使いや息の出し方、構え方などを学んでいきましょう。
楽器の音を合わせることをチューニングといいます。リコーダーではジョイントの部分のピッチを調整(出し入れ)することで、音の高さ(ピッチ)を変えることが可能です。
リコーダーを吹き始めるときと、楽器が温まったのちでは音のピッチが変わります。楽器を手などで温めておくとピッチの調整がしやすくなります。
リコーダーを吹くときには息の出し方が重要です。せっかく指使いができても、息の出し方がよくないときれいな音色になりません。
息を出すときには一定量の息を一ヵ所に集めるように意識して出すようにします。それから息を出すときには、おなかから出すようにして、むらのないように腹式呼吸をしながら出していきます。
リコーダーを吹くときには息を舌で調節する(出し入れする)ことがあります。これをタンギングといいます。tuやtoなどの音を発音するようにすると様々な音色や表現(かたい⇔やわらかい、低音域⇔高音域)の音を使い分けることができます。